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図2 加齢にともなう記憶認知機能の低下に関わるCSの硫酸化構造の変化
脳のCSは一部の神経細胞の周囲を覆う細胞外マトリックスに豊富に存在し、細胞外マトリックスの構築状態を制御する。若齢型の細胞外マトリックスは6硫酸化CSの含量が高く、粗な構築状態をとり、このような柔らかい細胞外マトリックスで覆われた神経細胞は、別の神経細胞とシナプスを形成することができる。一方、加齢にともないCSの6硫酸化構造が減少すると、固い細胞外マトリックスに変化し、別の神経細胞と新たにシナプスを形成することができない。そのため、新しく経験したことを記憶することが困難になる。6硫酸化CSの発現が低下した老齢マウスに、6硫酸化構造の生合成に関わる酵素遺伝子を導入すると、6硫酸化CSの発現の回復により記憶認知機能が改善する。
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