細胞培養基礎講座 COURSE
第27回「Caco-2細胞について」
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「博士、Caco-2細胞について教えてください。」
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「Caco-2細胞はヒト結腸がん由来の細胞株で、培養すると腸管上皮に非常によく似た単層上皮へ分化することから、薬物吸収予測やトランスポーター研究、食品成分の吸収評価などに使われるんだ。」
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「培養すると、自然に分化するんですよね。」
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「その通り。P‑gpやBCRPなどのトランスポーターを発現するから、腸管吸収や薬物動態研究の“標準モデル”として世界中で使われているね。」
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「Caco-2細胞が重宝される理由ってなんでしょう?」
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「では、ひとつずつ挙げていこう。」
・ヒト由来で小腸上皮に近い性質を示す
・極性化した単層を形成し、実際の腸管上皮に近い
・トランスポーター発現があり、薬物動態研究に適する
・世界中で使われており、データ比較がしやすい標準モデルである
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「腸管上皮に近い、ということは、腸そのものではないんですか?」
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「良い質問だね。細胞株特有の不均一性があるから、腸管の完全な再現ではなく、あくまで“モデル”なんだ。」
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「確か、分化に時間がかかるんでしたっけ?」
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「そうだね。通常は2~3週間はかかる。腸管吸収や薬物動態の研究では欠かせない細胞株であり、創薬・食品科学・毒性評価など幅広い分野で活躍していることに間違いはないよ。」
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「ありがとうございました!」
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「(君もいつか分化して、世の中の役に立つ日が来るといいんだがなぁ……)」
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